辞めてはいけない―キーワードで読むリストラ
辞めてはいけない―キーワードで読むリストラ中森 勇人
岩波書店 刊
発売日 2002-09
会社から500日間にわたって退職を迫られたという経験を持つ著者が、会社側のさまざまなリストラの「手口」を紹介した1冊。
「君のやってきたことはマイナスばかりだ」といって過去の失敗をあげつらう、「降格もあり得る」「君にやってもらう仕事はない」といって働く意欲を失わせる、「身の処し方を考えてくれ」といって会社に有利な自己都合退職に持ち込む…。こうした「有名なセリフ」を用いるケースは、まだリストラの始まりで、さらに進んだ悪質なケースでは「人格否定」「泣き落とし」「同僚スパイ」「リストラ部屋」「怪FAX」「社内いじめ」「便乗リストラ」といったものまであるという。
著者はこれに対して、会社に残りたいのであれば、まず働く意志表示をし、「退職勧奨」を止めるよう申し入れるべきだと説く。場合によっては、文書化して内容証明郵便で送るという方法もすすめている。また、「解雇の四要件」「労働条件の不利益変更に対する不同意権」といった労使間の義務や権利を解説。就業規則を読み直して普段から勤務態度を引き締めておく、「リストラされにくい人」になる、会社との会話を録音して証拠を残す、弁護士に相談していることをにおわす…といった対処法も紹介している。会社が使う「リストラマニュアル」をひも解きながらの指摘もあり、説得力が感じられる。
著者は、労働者が会社のやり方に抵抗する方法はあるのに、それを行使せず泣き寝入りするケースが多いのを問題視し、自分の身は自分で守る自立した働き方をすべきだと提案する。具体的なノウハウが得られるほか、働く者としての自覚も呼び覚ましてくれる1冊だ。
きわめて具体的
このような本はかつて表にでることは少なかった。
しかし、一読すれば極めて具体的な内容が充実している。
辞めてはいけない との表題であるが、
辞めてよい結果がでることもあると思いますが。
いままで、表にでないリストラの手口は興味深いです。
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